2008年12月14日日曜日

JP-NETとパトリス海外

JP-NETが海外特許検索に対応したのでざっと、機能概要を眺めて見ました。

ログイン画面の「データベースの選択」欄に「海外特許(1978年~)」という選択肢が増えました。また、以前からサポートしていた米国特許データベースはこれと独立したまま残されています。
データベースで海外特許を選択してログインすると、対象特許の選択リストが表示されます。現在選択できるのはWO/EPA/EPB/USのみです。中国、韓国、独、仏、英などの選択メニューが灰色で表示されていますが選択することはできません。
パトリス海外はWO/EPA/EPB/USに加えて中国特許英文抄録、中国実案英文書誌も選択することができますからこの点JP-NETの方が劣っています。ただ、使用しているデータはパトリス海外もJP-NETも同じDocDBを使用しているはずですのですぐにも中国に対応してくれると期待しています。
その他、気になっていた機能をざっと列挙すると、

1.USCでの検索
 パトリス海外:可能
 JP-NET:可能
2.ECLAでの検索
 パトリス海外:不可
 JP-NET:不可
  非常に残念です。データは持っているはずですのでぜひ対応してほしいと思います。
3.優先・引例公報へのジャンプ
 パトリス海外:不可
 JP-NET:可能
  例えば、EP公報から日本、米国、WOなどの公報へのハイパージャンプができます
4.抄録ダウンロード
 パトリス海外:不可(CSVか要約レポートのみ)
 JP-NET:可能
  ただし、USのダウンロード機能より落ちます。JP-NETは抄録フォーマットの多彩さが売りだと思いますのでもう少し頑張ってほしいと思います。
5.米国公開特許検索
 パトリス海外:可能
 JP-NET:不可
  これ致命傷です。この検索ができないとJP-NETを海外(米・欧)検索のメインDBとして使えません。

JP-NETにはかなり期待していたのですが、現在のところまだまだですね。検索・表示機能の早期充実を期待しています。

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