2008年10月15日水曜日

米国 地裁におけるクレーム解釈精度に関する研究



by David L. Schwartz


(1) the nature of claim construction is indeterminate

(2) district court judges are incapable of or not interested in learninghow to perform claim construction

(3) Federal Circuit decisions do a poor job of teaching district court judges how to construe claims
この表は、連邦地裁からCAFCへクレーム解釈を原因として控訴された案件のランキングです。2列目がどの地裁をあらわし、3列目は控訴数をあらわします。4列目は地裁のクレーム解釈が覆された/無効にされたパーセンテージで、5列目がその地裁が扱った特許案件の件数です。テキサス東部連邦地裁がランキングに入ってないのを不審に思う方がいるかもしれませんが、テキサス東部地裁が特許訴訟を大量に扱い始めたのはごく最近の傾向で、CAFCへ控訴されて結果がでた案件が少なく上位14件には入ってこなかったとのことです。

この図で、各ドットは地裁判事を示します。横軸が判事の経験年数。縦軸がクレーム解釈に関しての判決がCAFCにより覆された/無効にされたパーセンテージをあらわしています。

この図も、各ドットが地裁判事を示します。横軸が判事の年齢(90歳近くてまだ判事しているのですね!!)。縦軸がクレーム解釈に関しての判決がCAFCにより覆された/無効にされたパーセンテージをあらわしています。


<個人的な感想>
結果として意味のない論文だと思います。もし、査読つきの科学系論文として投稿されたなら、間違いなくrejectされるでしょう。あえて成果を評価するならば、このようなアプローチでの解析では意味のある結果が得られないということがわかった、ということでしょうか。

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