2008年7月16日水曜日

中国 緑色食品と馳名商標

今回は知財ネタとはちょっと違います。

中国馳名商標を受けた有機無農薬農産品(緑色食品)
黒龍江省において25件の中国馳名商標中10件が有機無農薬農産品であり、20件の中国ブランド中11件が有機無農薬農産品である。また省級の著名商標、有名ブランド中においても同様な割合を占めている。黒龍江省では有機無農薬農産品を農産品の核と据え市場を開拓し競争力を向上させてきた。その結果黒龍江省の有機無農薬農産品の市場占有率が向上し、チベットを除く中国全土、欧州、米国、日本、東南アジアなどの36の国と地区に販売しており、今年の上半年の売り上げは252万トン、106.3億RMBにも上る。
(发布时间:2008年07月14日 来源于:黑龙江日报)

緑色は「エコロジー、汚染されていない」をイメージする言葉なのだそうです。最近、日本では「中国食品」=「農薬汚染された食品」というイメージが広がっていますが、農薬汚染された食品を嫌うのは中国都市部の住民も同じで、特に富裕層は緑色食品を好むとのことです。黒龍江省の農業政策はまさにこうした傾向にうまく対応したといえます。ただ、無農薬栽培であれば害虫や疫病に農産物が犯され、思ったように収穫が上がらなくなります。
(私の実家は農家なのでこれは身にしみてわかります。無農薬栽培は本当に大変なのです)
需要が拡大しており、作れば高値で売れるこの時期に収穫拡大が生産者の第一目標だと思います。「緑色食品」だけでなく、今後「灰色食品」もきっとたくさん出て来そうな気がします。

ちなみに、今度の北京オリンピックの選手村の食事はどうなるのでしょうかねえ。中華料理中心?、興味津々です。

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